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失礼いたします。
ドキュメンタリー映画「ジャップ ザ ロックリボルバー」
上映のお知らせさせてください。
監督コメント
聴覚障がい者4名と健聴者1名で構成された手話ロックバンド「BRIGHT EYES」は、2008年で結成20年目を迎える。
どうして耳が聞こえないのに、バンドを組もうと思ったのか?
耳が聞こえない彼らは、バンドをしていて楽しいのか?
正直言って私も最初は、そんな凡庸で陳腐な疑問を抱いた。
1曲覚え、ステージで披露するまでに半年かかる。
また、ようやくステージで歌えたとしても、観客の歓声、拍手はおろか、自分達の奏でる音や歌声すら聞こえないのである。
だが、彼らのライブを生で体感した時、その痛々しいほどの生命力に体中が震えた。
生きていることの喜び、そして圧倒的な孤独をすべてロックンロールというパワーに変えてきたのだろう。
はみ出し者の美学を求めて……。
この映画は、ままならぬ世界でのたうちまわりながらも、自由を求め続け踊り続ける彼らの叫びに迫ったドキュメンタリーである。
解説
静寂の世界より生まれくる音楽や声が、これほどまでに生き生きとした躍動感と生命力に溢れているとは驚きであった。それはすなわち音というものが、単に「聞く」ためにあるのではないという証であろう。音は、聞こえる聞こえないにかかわらず、それ自体がエネルギーとなり得るのである。時を越え国を越え、脈々とハートからハートへ受け継がれてきたロックンロールとは、音楽という概念すら越えた「スピリッツ」だということも、ブライト・アイズのロックに触れて実感した。「耳が聞こえないのにバンドをやっている」のではなく、「耳が聞こえないからバンドをやっている」という彼ら。定められた運命に真っ向から逆らうような、そんな尖がった生き様そのものが、まさにロックである。
人生とはおおむね孤独との闘いである。孤独とは何かと問われ、他者とのつながりにおける疎外感や劣等感を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、もっと根本のところを辿れば、自己とのつながりの希薄さが孤独を増幅させるのだ。特に現代日本には、己の運命を嘆き、底知れぬ孤独から抜け出せないでいる人のなんと多いことか。もしあなたが今、運命を受け入れることで孤独に陥っているのならば、いっそ彼らのように運命に逆らってみればいい!運命を逆手にとって、孤独すら武器にして、思いっきり人生をロックすればいい!そう、愛せない自分を愛するために。
10月17日 土曜日から大阪 九条シネヌーヴォで
1週間レイトショウ
日本語字幕付き
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